日本仏教の<行>に焦点を当てて書かれた
日本仏教史(蓑輪顕量著)を読んで、
各上人の関係性が分からなくなったのでリストにしました。
上人名 | 国籍 | 年代 | 宗派 | 特記事項 |
源信 | 日本 | 942年ー1017年 | 天台宗だが 浄土教の祖 | 往生要集(葬式マニュアル)を著す。具体的には死後の世界にフォーカスし、初七日から満中陰までの追善供養についてのマニュアル 地獄極楽の観念 |
覚鑁 | 日本 | 1095年ー1144年 | 真言宗 (新義) | 興教大師 平安時代後期に勃興していた法然らの念仏・浄土思想を真言教学においていかに捉えるかを理論化した。西方浄土教主 阿弥陀如来とは真言教主 大日如来から派生した仏であるとした。空思想を表した月輪観の編者。日本に五輪塔が普及するきっかけを作った。高野山で改革を断行するが、反乱に合い根来寺を開山 |
法然 | 日本 | 1133年ー1212年 | 浄土宗 | 「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えれば、死後は平等に往生できるという専修念仏の教えを説いた |
明恵 | 日本 | 1173年ー1232年 | 華厳宗 | 華厳の教えと密教との統一・融合をはかり、この教えはのちに華厳密教と称された 光明真言(土砂加持)、常楽会の普及にも尽力した |
隠元 | 中国 | 1592年ー1673年 | 黄檗宗 | 中国明時代の僧侶 以前から日本に伝わっている禅宗(臨済宗)と区別するために隠元が亡くなってから黄檗宗と名付けられた。 隠元豆 インゲンマメは中央アメリカ、南米アンデス原産 ヨーロッパ経由で中国に伝わり隠元が日本に伝えた。 |
白隠 | 日本 | 1686年ー1769年 | 臨済宗 | 絵で布教 禅を行うと起こる禅病を治す治療法を考案した。 |
慈雲 | 日本 | 1718年ー1805年 | 真言宗 | 十善戒 釈迦が説いた教えそのものを重視し、私情を交えず、仏教の真髄を極めようとする原点回帰の姿勢を重んじた。そのため、戒律復興を善とした。 |
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