種から花ハス育て方
蓮・睡蓮(スイレン)の肥料
肥料は大変奥が深いです。
やり過ぎると枯れるし、
少なすぎると貧相になり、
花があまり咲きません。
蓮は、大変肥料を必要とします。
しかし、それは生育が旺盛になった時です。
芽生え時は、それほど必要ありません。
水生植物であるため、そのバランスが難しい。
また肥料がどれくらい効いているかも分からない。
多くの方が悩みます。
ここでは蓮と睡蓮の肥料についての疑問について
お話します。
肥料の濃度を測定する機械 ECメーター
肥料で一番困るのは、
今現在どれくらいの肥料濃度か分からないことです。
この問題を解決する測定器が、3000円程度で売られています。
肥料の濃度を測定する測定器をECメーターと言います。
ECメーターは、
見えない肥料濃度を可視化してくれます。
蓮と睡蓮(スイレン)の適正肥料濃度 EC値
蓮の適正な肥料濃度は
250~800μS(マイクロジーメンス) です。
この間に来るようにします。
とても重要1
ECメーターの単位
単位は μS(マイクロジーメンス)以外にも
mS(ミリジーメンス)やppm(パーツ パー ミリオン)があります。
μS(マイクロジーメンス)と mS(ミリジーメンス)は
1000倍違います。
単位を間違わないようにしましょう!
とても重要2
250~800μSは、6月中旬以降、立葉がたくさん出てきた
生育が旺盛な時期の数値です。
種から育てて、まだまだ小さいときは、250μS以下でも問題ありません。
レンコン植え込み時も500μS以下が望ましいです。
時期 | 濃度 | 備考 |
---|---|---|
種 発芽後 土植え込み時 | 250μS以下 | 数値が高いと枯れる |
レンコン植込み時 | 500μS 以下 | 数値が高いとレンコン腐る |
浮葉時 | 500μS 以下 | |
立葉時 | 250~800μS | |
10月以降 枯れ時 | 必ず800μS 以下 | 800μS以上だとレンコン腐る 数値が低ければ低いほどいい |
池や田で育てた時 | 50~150μS | 低くても問題ない 注意1 |
●数値が基準値より高い場合は、水を入れ替えて、肥料濃度を下げます。
●数値が低い時、肥料を足します。
ただし追肥後、ECメーターで濃度を測るときは、2~3日して安定してから測定します。
●注意1
池や田んぼで育てるときは、ECは低くて問題ないです。生蓮寺でも十分育っています。
池や田んぼは、十分に土が有るので、肥料分が少なくても大丈夫です。
一方、鉢で育てると 土が少なく、すぐ肥料切れになるので、高い数値になっています。
肥料のやり方 (元肥と追肥)
前述の数値の範囲に来るように肥料を入れます。
元肥には緩効性肥料、追肥には即効性肥料を用います。
元肥の緩効性肥料の代表例がマグアンプKやIB化成です。
即効性肥料は8-8-8などの肥料を用います。
投入量
元肥:
直径30cm容器 10リットルの場合
3.5g(ペットボトルの蓋に半分)
直径43cm容器 35リットルの場合
14g(ペットボトルの蓋に2杯)
追肥:2週間~1ヶ月に一度追肥する
直径30cm容器 10リットルの場合
3.5g(ペットボトルの蓋に半分)
直径43cm容器 35リットルの場合
14g(ペットボトルの蓋に2杯)
蓮の肥料について動画
蓮の肥料について
ECメーターについて